李、スンパーキャッチ!!打ってもス

ンごい決勝犠飛

◆中日1-6巨人(8日・ナゴヤドーム) 飛んだ。一塁線上にフラフラと上がった小飛球に、李承ヨプは頭から飛び込んだ。人工芝の上を滑りながら打球をミットに収めると、瞬時に立ち上がって一塁に送球し、併殺が完成。ゲームの流れを呼び戻すビッグプレーだった。

 1点リードの8回だった。無死一塁で迎えた代打・川相の2球目。李はバントシフトのサインを確認すると思い切って本塁へ突進。威圧感で名手のミスを誘発した。「捕れて良かった。サインが出ていたので、思い切って飛んだんだ」ベンチでナインからハイタッチで迎えられると、擦りむいた右ひじの痛みも忘れていた。

 世界の主砲をダイブさせたのは「執念」以 上に「屈辱」だった。前カードのヤクルトとの3連戦で2試合連続の失策。平凡な一飛を落球する失態もあっただけに燃えていた。「関係ないよ。毎日守備は練習してるから」汚名返上に成功した男は、精いっぱい強がってみせた。

 失敗を失敗のまま終わらせない。高い学習能力はスンちゃんの大きな武器だ。例えば車。一度通った道はすぐに覚える。自宅から東京ドーム、神宮球場までの道順は助手席に一度座っただけで覚えた。野球でも、常に反省と勉強の姿勢に変わりはない。

 もちろんバットでも4番の仕事をきっちり果たした。4回に先制の中犠飛。9回には先頭打者で右前安打し、一挙5点の猛攻の口火を切った。前日のゲームでバットを2本折り、この日は「感触が気に入らない」という練習用のバットをやむなく使用。それでも結果を出した。「明日につながるよ。またいい結果が出ればいいね」すっかり似合ってきたYG帽を脱いだ李は、びっしょりとかいた額の汗をぬぐった。

(2006年04月09日06時03分  スポーツ報知)

출처 : http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20060409-OHT1T00052.htm


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